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『写真で見る水平運動史』(第1版、1972年/第2版、1982年)を大幅に刷新。
写真・資料を多数掲載したことによって、水平運動史の豊かな理解に導く貴重な書。

本書は、『人権と部落問題』誌での連載(2021年4月号~2022年5月号)をもとに、解説文をわかりやすく補足するとともに写真・資料を大幅に追加した。
本書は、第1版・第2版になかった全国水平社の消滅と戦後の再建の項を加えるとともに、全国水平社運動史と戦後部落解放運動史の概要を序文に記した。最小の水平運動史の概説である。
2023年3月、私たちは全国水平社創立から101年目に踏み出した。人権と平和を誰もが享受できる社会の実現をめざし、水平運動の歴史と教訓から学ぶべきことは多い。

序 被差別民衆の人権闘争―全国水平社の歴史と現在
 1.全国水平社の歴史
 2.戦後の部落問題と現在
一 水平運動の前史―自由・平等・人権 
 (1)明治維新と賤称廃止令
 (2)自由民権運動と明治憲法
 (3)解放運動の胎動
二 大正デモクラシーと全国水平社の創立
 (1)京都で創立大会
 (2)徹底的糺弾闘争
 (3)婦人水平社と少年少女水平社
三 運動の広がりと政治闘争
 (1)政治闘争への進出とアナ・ボル対立
 (2)「三角同盟」―共同闘争の展開
 (3)軍隊内差別糺弾闘争と第一回普通選挙
四 暴圧・恐慌・戦争に抗して
 (1)生活擁護―失業反対闘争
 (2)解消論を克服し、部落委員会活動へ
 (3)社会的政治的糺弾へ―「徹底的糺弾の進化」
 (4)「人民的融和への道」と反ファッショ闘争
五 水平社の消滅と再建
 (1)水平社の消滅
 (2)敗戦と新憲法―部落解放全国委員会の結成
全国水平社略年表

尾川 昌法 著
A5判 80頁 770円(税込み)+送料(1冊ならスマートレター210円)