開催日 2022年5月29日 13:30~16:00
報告者 山田 稔
所 属 滋賀県民主教育研究所理事

 2022年度第1回教育研究会が5月29日(日)に開催された。報告は、山田稔「半世紀にわたる同和教育実践と部落問題解決へのとりくみ―滋賀の地からのレポート(1958~2008年)」である。山田氏は、現在滋賀県民主教育研究所理事。
山田氏の報告は、1958年に滋賀県立愛知高校に赴任して以降、半世紀にわたる自身の同和教育実践・同和教育運動に関する内容であった(すでに36頁にわたる原稿にまとめられていて、『人権と部落問題』誌の2022年9月号から連載される)。
取り組みは多岐にわたっているので、重要な取り組みに限定しての報告となった。論議での焦点の1つは、高校のLHR(ロングホームルーム)での部落問題学習である。当時から「HR(ホームルーム)での部落問題学習は間違いだ」といった批判もあった。山田氏は、自主的な学習・討論を中心に生徒自身の手で運営されれば、部落問題を主体的に学んでいく場になるとの立場からこれを推進していた。いずれにしても、その後の経過も含めた総括が求められているように思われた。 (梅田修)

次回予定 2022年  9月4日(日)13:30~16:00
     テーマ:高校生はロシアのウクライナ侵略から何を学んできたのか
     報告者:大八木 賢治  所属:子どもと教科書京都ネット21