戦前・戦時下の東京における「行き倒れ」の実態と構造
2020年8月2日、科研費「近世・近代の「行き倒れ」とその救済の歴史的特質の究明」(研究代表者藤本清二郎氏/報告者は研究分担者)との共催で歴史研究会を開催した。「新型コロナウイルス」感染拡大のため研究所における「対面」形式ではなく、Zoomを利用した初の歴史研究会となった(Zoomのホストは大杉由香氏にご厄介になりました)。
竹永三男氏が、「戦前・戦時下の東京における『行き倒れ』の実態と構造」と題し、【Ⅰ】1920年代前半の東京における「行き倒れ」の実態、【Ⅱ】1930年代後半~1941年の東京における「行き倒れ」とその救護、【Ⅲ】戦前の東京における「行き倒れ」に至る人々の実態(1:木賃宿の検討)、【Ⅳ】戦前の東京における「行き倒れ」に至る人々の実態(2:東京市養育院と「浮浪者」)、の柱に沿って報告した。
新潟、東京(大杉氏ほか)から、三重、和歌山(藤本氏:司会)、大阪、京都、奈良、徳島、岡山、そして島根(竹永氏)にいたるまで、各地から十数名の参加があり、Zoomを通しての活発な質疑応答・意見交換がおこなわれた。
(西尾)