奈良県部落問題解決最終過程の進行
六月二二日夜、大阪市内で歴史研究会を開催した(当初、六月一八日午後に部落問題研究所で開催予定だったが、当日朝発生した大阪府北部を震源とする地震により延期して開催した)。
竹末勤氏(奈良県近代史研究会)と岡田雅一氏(奈良県戦後史研究会)が、「奈良県部落問題解決最終過程の進行(その1)―1970年代の動向―」と題して報告した。
両氏は、奈良県橿原市飛騨町の史料調査とその「仮目録」について紹介したうえで、奈良県部落問題解決最終過程における一九七〇年代の動向を整理するとして、(1)戦後部落問題解決過程の捉え方、(2)解放運動における分断と逆流の拡大(70~74年)、(3)部落問題解決運動の新たな前進(74~79年)、(4)80年代への展望、の順に報告した。
(2)では解同飛騨支部の動向、(3)では生駒郡平群中学校問題(78~79年)、(4)では吉野郡大淀町立旭ヶ丘小学校問題(80~82年)、などがとりあげられた。
(西尾)