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第53回部落問題研究者全国集会

開 催 要 項
2016年10月22日(土)〜10月23日(日)
於:同志社女子大学今出川キャンパス/(京都市上京区) 会場案内図
地下鉄烏丸線(国際会館行き) 「今出川」 下車徒歩5分

事前申し込みフォームは下にあります

参加費  2000円 (学生・院生は1000円) ※一日のみの参加も同じ金額です。


第一日 全体集会  10月22日(土)午後一時30分〜5時 
  シンポジウム  部落問題解決過程の到達点と課題
              ―『部落問題解決過程の研究』全五巻をめぐって―

基調報告   梅本哲世 (桃山学院大学)
報   告 教育研究の立場から 森田満夫 (立教大学)
報   告 現状分析・理論研究の立場から 奥山峰夫 (部落問題研究所)

 近代日本の固有の社会問題である部落問題は、戦後の高度経済成長による社会構造の根本的変化、自由と民主主義の発展、なかんずく部落問題の解決をめざす社会の民主主義的力の発展によって、解決段階に到達しつつある。
 今年、『部落問題解決過程の研究』全五巻の刊行完結という機会に、部落問題解決過程の到達点を明らかにし、今後のわれわれの課題を明確化するために、シンポジウムをおこなうことにした。梅本哲世氏が基調報告をおこない、教育分野から森田満夫氏、現状分析・理論分野から奥山峰夫氏が報告をおこなう。それをふまえ、参加者を交えて多面的に討論し、議論を深めたい。


第二日 分科会  10月23日(日)午前10時〜午後4時30分

@歴史
 テーマ 『 行き倒れ 』・貧困とその救済に関する国際比較
近世大野藩における貧困と救済[仮] マーレン・エーラス
 (米国・ノースカロライナ大学シャーロット校)
植民地朝鮮における「行旅病死人」、その状況と対応
金津 日出美
 (韓国・高麗大学校)
近代イングランドにおける救貧法制と
              「行き倒れ」の取扱い
小室 輝久
 (明治大学)

 「行き倒れ」や乞食への対応・救済の在りようは、当該国家・社会の特質の一端を反映する。本分科会では、近世日本、植民地朝鮮、近代イギリスに関する三報告を準備した。
 エーラス報告では、近世越前の大野藩における乞食・貧困層の実態、地域社会での在りようと救済慣行・藩の対応を究明する。また、金津報告では、総督府関係資料の分析に基づく植民地朝鮮での「行き倒れ」実態と対応政策の検討を通して、帝国の社会事業の問題点を探る。さらに小室報告では、二〇世紀初頭のロンドンの検屍官記録の分析を通して、救貧法ルールに基づいて措置された「行き倒れ」対応の行政措置を明らかにする。 以上の報告と討論を通して、世界と日本でなお生起・拡大する「無縁死」・貧困を歴史研究の方法的対象として捉える試みを展開する。



A現状分析・理論
 テーマ 部落問題研究所所蔵資料と今日の人権問題〉
部落解放運動と三木一平 石倉 康次 (立命館大学)
「部落名簿」問題を考える
  ―「部落地名総鑑」から「復刻・全国部落名簿」まで―
奥山 峰夫 (部落問題研究所)
居住の保障を考える
  ―長期入院精神障害者の地域移行をめぐって―
松本 聡子 (佛教大学非常勤講師)
 部落問題研究所は、二年後に創立七〇周年を迎えるが、この間に数多くの資料を収集し、保管している。今回は、研究所所蔵資料のうちから、戦後初期からの部落解放運動家であり部落問題研究所理事も務めた三木一平(一九一七〜八一年)の収集資料、もう一つは「部落地名総鑑」の元資料となったとされる「全国部落名簿」をとりあげる。
さらに数年来テーマとしてきた地域における人権課題として、長期入院精神障害者の問題について、報告を受け、議論したい。
広島における被爆者の人権問題について、それぞれの報告をうけ、意見交換を行なう。      

B教 育
  〈テーマ 一八歳選挙権と政治教育・政治活動〉
高校生の政治的教養と政治教育
        ―高校での実践にふれて
杉浦 真理
 (立命館宇治中学校・高等学校)
高校生の政治活動の意義と課題
        ―部落研・平和ゼミナール活動にふれて

澤野 重男
 (広島高校生平和ゼミナール世話人)
 二〇一六年度から一八歳選挙権が実現したことに対して、文部科学省は、教員の政治教育の自由を制限し、高校生の政治活動の自由を制約できるとする通知をだした(二〇一五年一〇月)。高校生に対する政治教育と高校生の政治活動の問題が焦点になってきている。あらためて、高校における政治教育のあり方と高校生の政治活動の意義について論議を深めたい。

C思想・文化
 〈テーマ 『破戒』発表110年記念  文芸分野の果たした解決過程〉
明治以降の部落問題文芸を概観する 秦  重雄
 (大阪府立桜塚高校)
『破戒』の今までとこれから
川端 俊英
 (同朋大学名誉教授)
 部落問題を社会が正しく認識し、その解決に向けての歩みを前進させるうえで、文芸分野の果たした役割は決して小さくない。それを歴史的に確認するためにも、明治以降の部落問題文芸を改めて概観し、注目を要する問題作についての再評価を試みることにしたい。
また、合わせて、島崎藤村『破戒』一一〇年の紆余曲折を回顧しつつ、二一世紀文学としての生命力を読み取る今日的視点を探りたい。


事前申し込みはこちらから


主催: 第54回部落問題研究者全国集会事務局
 
 公益社団法人部落問題研究所内






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